環境温度の変化による誤判定を大幅に軽減

リークテストをを行っている環境温度の変化が測定物の実流量を変化させてしまうことがあり、この環境温度の変化と実流量の変化に強い相関関係があることが、研究によって判明しました。新開発EVシリーズリークテスターでは、リアルタイムに環境温度を測定し、基準環境温度との差から毎測定ごとに最適な補正量を決定します。環境温度補正機能を使うことで、環境温度の変化による誤判定を大幅に削減することが可能です。

※　環境温度補正機能で補正できる温度変化には限度があります。

テスト圧の変化による漏れ量の変化を補正

正確なリークテストを行うためには、常に正しいテスト圧で測定する必要があります。しかし測定物より漏れが発生している時、測定物内の圧力が規定のテスト圧より低下することで漏れ量が小さくなり、誤判定によりNG品を流出させてしまう恐れがあります。テスト圧変動補正機能は常に測定物の圧力を監視し、設定圧力から外れた場合でも、設定圧力の時の正しい流量値に補正し、正確な計測を実現します。

※　テスト圧変動補正機能で補正できるテスト圧変化量には限度があります。

その時の測定状態で実際に漏れた流量を表示

従来の流量計では、測定状態での実体積流量を0℃（20℃）1気圧の標準状態に換算した流量を表示する換算流量が一般的でした。新開発のAL-R302EVでは測定状態での実体積流量表示を実現。これにより、世界中のどのような環境でも、そのときの測定物から漏れ出た実体積流量で判定することが可能となりました。またLS-R902EVは実体積流量（mL/min）表示のほかに圧力（Pa）表示も可能。ユーザーの要望に合わせ、どちらの単位でも測定が可能です。

煩雑な通信ケーブルの配線が
大幅に省配線化

標準仕様のフェニックスコンタクト製コントロールI/Oポートに加え、産業用フィールドネットワークがオプションとして選択可能となりました。EDSファイルの提供で、PCLとPCの設定が簡単にでき、煩雑だった通信ケーブルの配線が大幅に省配線化されます。

LS-R902EVは冷却水路系のリークテストにも対応可能

非常に低いテスト圧（1kPa〜14kPa）で計測する大型バッテリーアッシー用に開発されたLS-E902EVですが、冷却水路系リークテストにも対応可能な中圧仕様（50kPa〜800kPa）もラインナップ。LS-R902EV 2台で大型バッテリーアッシーリークテストが完結します。

バイパス回路で容積の大きなEVバッテリーの加圧時間を大幅短縮

大きな容積の検査物をリークテストするとき、規定のテスト圧まで加圧するのにリークテスターからの加圧だけでは時間がかかってしまいます。バイパス回路から大量のエアーを入れることで、加圧時間を大幅に短縮することが可能となります。

さらにLS-R902EVでは、電空レギュレーターを追加することで、加圧初期に規定のテスト圧より高い圧力を入れることで、さらに加圧時間の短縮をすることが可能になります。電空レギュレーターの圧力調整はLS-R902EVで細かくコントロールが可能です。

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