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リーク感度の日常点検と構成に関して



リークテスター関係
圧力・流量計関係
その他

Q1.リーク感度などの日常点検は何故必要なのですか?

A

コスモのリークテスターは、バルブの不具合やテスト圧の低下などを毎回の計測でチェックするセルフチェック機能(※1)を備えるなど、信頼性の高い設計がされています。しかし、段取り替え時の作業や設定(警報設定など)を間違えた時、あるいは何らかのトラブルでリーク感度が低下した時などの場合は、不良品であっても良品として判定してしまうことがあります。これらのトラブルは、異状に気づくのが難しいためチェックが必要です。
リーク感度の点検は始業時だけでなく段取り替えや設定変更の都度、必ず実施するようにして下さい。
(※1)リークテスター機種によりセルフチェック機能の内容は異なります。

Q2.リーク感度の日常点検を簡単に行うための機器にはどの様なものがありますか?

A

予め決められたリーク量を発生するように調整されたリークマスタを使用する方法と、リーク量に相当する容積変化の発生を任意に設定できるリーク校正器を使用する方法があります。
リークマスタはワーク測定回路に接続してリークテストを行い、良・不良の判定結果と表示されるリーク値で感度の確認を行います。
リーク校正器は、リークテスターに内蔵されたパイロット圧により動作するALCタイプと、手動で操作するマニュアルタイプがあります。また、マニュアルタイプには、ワンタッチで容積変化を発生させるQLCタイプと、ダイアルを回しながら設定するLCタイプがあります。

リーク校正器

Q3.リークマスタとリーク校正器ではどちらが日常点検に適していますか?

A

リークマスタとリーク校正器はそれぞれメリットがあります。操作の簡便性ではリークマスタ、経年的な安定性や多機種ワーク対応を重視する場合はリーク校正器を選びます。

リークマスタ

リークマスタは操作が簡単で、リーク量(流量)が基準となるため分かりやすい利点があります。
リーク感度用と設定チェック用をご用意いただくことで、いっそう確実な点検をしていただくことが出来ます。
ただ、リークマスタのリーク値は経時的、経年的に変わる可能性があり、定期的に確認を行う必要があります。微小リークになるほどその保管管理とリーク値管理が重要になります。(※1)
また、リーク値が固定のため決められたテスト圧とリーク値以外の使用は難しくなります。

リーク校正器(リークキャリブレータ)

リーク校正器は経年的な特性の変化がほとんどなく再現性に優れている利点があります。
また、容積変化量の調整が可能なため、テスト圧やリーク規格が異なる場合でも一定の範囲で共用して使用できます。
リーク校正器には自動のALCと手動のQLC、LCタイプがあります。自動のALCは機種により搭載可能、不可能があります。手動のQLCはワンタッチで容積変化が出来るため日常点検用として適しています。
ただ、いずれのリーク校正器も容積変化に対する流量値換算には演算しなければならない煩雑さがあります。(※2)

(※1) リークマスタのチェック用にリークマスタチェッカが用意されています。
(※2) リークテスター機種によっては演算を自動で行います。

Q4.リークマスタやリーク校正器は簡単に接続できますか?

A

通常リークテスターのフロントパネルにある校正ポートに接続します。(※1)
このポートはワーク側測定回路に直接繋がっているタイプと、バルブ(校正バルブ)が内蔵され、チェックを行う時キーボード操作で開閉を制御できるタイプがあります。(※2)前者は点検を行う時以外はリークが無いよう封止プラグを接続しておく必要があります。後者はこの必要はありません。

(※1)高圧用の場合、危険防止のため校正ポートはつきません。
(※2)ALC内蔵のリークテスターの場合、校正バルブ内蔵仕様はありません。また、校正ポートはリークマスタを用いた点検に使用します。

Q5.リーク量を差圧ではなく流量単位で表示させるためにどのような機器が必要ですか?

A

リークマスタやリーク校正器(リークキャリブレータ)を用いることにより流量単位の表示を行うことができます(流量単位表示機能のある機種に限ります)。
差圧表示を流量表示にするためには、等価内容積K(Ve)を求める必要があります。この等価内容積を求める方法として、リークマスタやリーク校正器を使うのです。
実際の求め方はリークテスターのK(Ve)キャリブレーション機能を使用し、簡単に求めることが出来ます。
等価内容積K(Ve)の値をテスタに設定することで、流量表示のリークテスターになります。

Q6.リークキャリブレーションのときリークマスタと容積変化方式のQLCなどではどこが異なりますか?

A

多くの場合K(Ve)キャリブレーションの結果に差はあまりありません。
ただ、容積変化方式の場合次の点に注意が必要です。
急に容積が増加した場合、断熱膨張で温度がわずかに下がります。この温度変化の影響で容積変化による圧力(差圧)変化分より大きな変化を生じます。温度の影響は徐々になくなり余計な差圧変化も解消方向に行きます。
ただ、検出時間が短いとこの影響が出てしまい、測定誤差が大きくなります。
リークマスタはこのような影響はありません。

Q7.同じキャリブレータを日常点検とリークキャリブレーションに使えますか?

A

リークマスタの場合は、それぞれ別途に専用のものを用意することを推奨します。
点検用には、計測誤差を考慮しNG判定規格値に対し150%前後を目安としたリークマスタが適しています。 (※1)
リークキャリブレーション用には少し大きなリーク値のリークマスタを使用した方がノイズ比が小さくなります。この用途専用に、予め決められたリーク値の標準品を用意しています。(※2)
このリークマスタは、規定のテスト圧範囲のなかで、各ポイントでのリーク値をデータとして添付しているためある程度汎用的に使用できます。
リーク校正器の場合、QLCタイプとLCタイプは容積変化量の調整が可能なため、リーク感度などの日常点検とリークキャリブレーションでの共用が可能です。しかし、ALCタイプは設定の変更には入力操作が伴うため、段取り替え時などの設定の間違えをチェックする目的には適しません。

(※1)一般の点検用(テスト圧とリーク量を指定して製作)…LM-1C
(※2)リークキャリブレーション用…LM-1C-J

Q8.各キャリブレータの違いは何ですか?

テスト条件と用途による各キャリブレータの比較
キャリブレータの種類 リークを発生させる方式 容積変化を発生させる方式
リークマスタ
LM-1C
リークマスタ
LM-1C-J
オートリーク
キャリブレータALC
クイックリーク
キャリブレータQLC
簡易リーク
校正器LC
汎用性
(テスト圧やリーク規格が異なる場合に共用できる)
X
簡便性
(操作が簡単)
X
再現性
(経時的に値が変化しない)
理解のしやすさ
(原理・構造の理解が容易)
耐久性
(高い使用頻度に耐えられる)
耐環境性
(供給エアの汚れ、周囲エアの汚れに影響されない)
X X
ワークの
テスト条件
検出時間の短縮
(短縮しても影響が少ない)
X
高圧仕様(H15,H49)
(テスト圧が高圧でも使用できる)
X X X
用途 日常点検 リーク感度のチェック
設定のチェック X X
リークキャリブレーション
(流量係数の計測に適している)
X
価 格 定価\38,000
(税別)
定価\38,000
(税別)
テスタ本体価格
に含まれる
定価\35,000
(税別)
  • ◎;特に良い
  • ○;良い
  • △;普通、またはどちらともいえない
  • ×;悪い